ゲームといえば、任天堂とソニーが作った家庭用ゲーム機!ってイメージを持っている人が多いと思います。
ゲームをやっていない人でもイオン、ゆめタウン、ららぽーとなど、3階以上建てているショッピングモールにおもちゃ売り場に家庭用ゲームを売っているのは見たことがありますよね?
ニンテンドー3DS、プレイステーションVita、プレイステーション4、Xbox One、ニンテンドースイッチなどゲーム機を。
家庭用ゲームを売っているおもちゃ売り場で子供が集まるからゲーム=子供の遊びというイメージがかなり強いでしょう。
そのイメージのせいで野球やサッカーで活躍しているスポーツ選手のように同等の扱いをしてくれません。
親に「いい歳してまだゲームしているのか!」とバカに言われるのが普通ですからね・・・。
さて、eスポーツの認知度について話したいと思います。
遅れている日本のeスポーツ文化に対する認知度調査
日本のeスポーツ文化に対する認知度はどれくらいなのか?
10~60代1,200名を対象で2017~2018年分のユーザー認知調査の結果があります。
※ここから先はCyberZの認知調査結果から引用しています。
- 2018年分の「eスポーツ」認知度調査(Copyright © CyberZ, Inc. All Rights Reserved.)
- 2017年分の「eスポーツ」認知度調査(Copyright © CyberZ, Inc. All Rights Reserved.)
eスポーツに関する認知率
まず、eスポーツに関する認知率についてですが、2017年のデータはこうなっています。
2018年のデータはこちらです。
この2つのデータから見て2018年と2017年の認知率が大きく変わっているのは分かりますよね?
知っている認知率のほうは、(2017年→2018年)
- 全体:26%→49.8%
- 10代男性:46%→78%
- 20代男性:48%→75%
- 30代男性:41%→64%
- 40代男性:29%→52%
- 50代男性:26%→51%
- 60代男性:17%→47%
- 10代女性:32%→50%
- 20代女性:26%→42%
- 30代女性:16%→33%
- 40代女性:9%→42%
- 50代女性:13%→33%
- 60代女性:13%→31%
になっています。
最近ある新聞にプロゲーマー関連の話題が載っていたり、テレビのニュースでプロゲーマーチーム紹介など話があったので一気に認知率が変わっていたと思います。
eスポーツを初めて知った時期
次、eスポーツを初めて知った時期についてはこうなっています。
2017年のデータ
2018年のデータ
2つのデータから比べると変化してる部分が少ないですが、1年位前と半年位前の数値が大きく変化しています。
eスポーツを初めて知った時期の割合(2017年→2018年)
- 1ヶ月位前:13.6%→8%
- 2~3ヶ月位前:14.9%→15%
- 半年月位前:22.8%→29%
- 1年位前:19.9%→25%
- 2年位前:13.6%→15%
- 3~5年位前:8.2%→6%
- 5年以上前:7%→3%
この数値からみて、2018年分のデータの全体の77%が半年以内に知っていると答えました。
2017年~2018年の1年間で急増している結果になりました。
eスポーツ認知者の関与度合い
次、eスポーツ認知者の関与度合いについてはこうなっています。
2017年のデータ
2018年のデータ
数値の変化はほとんどないですが、「名前を見たり聞いたりしたことがある」と「テレビやネット等で話題を見たことがある」の2点が大きく変化しています。
eスポーツ認知者の関与度合いの割合(2017年→2018年)
- 名前を見たり聞いたりしたことがある:60.1%→51%
- テレビやネット等で話題を見たことがある:35.8%→53%
- 周囲で話題になったことがある:10.1%→11%
- 自分は競技者として参加したことはないが、周りに競技参加経験者がいる:5.7%→3%
- ネット動画、テレビなどで観戦したことがある:19%→14%
- 競技会場で観戦したことがある:7.3%→4%
- 競技者として参加したことがある:6%→4%
認知度が深めた影響で全体的に数値が少しずつ変化しています。
eスポーツがスポーツであるという認識度
次、eスポーツがスポーツであるという認識度については2017年しかないですがこうなっています。
思う人の割合は、
- 全体:24%
- 10代男性:50%
- 20代男性:42%
- 30代男性:29%
- 40代男性:23%
- 50代男性:16%
- 60代男性:9%
- 10代女性:38%
- 20代女性:27%
- 30代女性:20%
- 40代女性:9%
- 50代女性:18%
- 60代女性:10%
になっています。
スポーツと思わない人がかなり多いのは同然かなと思いましたが、10代の男性の5割にeスポーツがスポーツであると思っていたのは驚きです。
もし、今年の2019年のアンケートをやってみたら思う人の割合の全体を30%を超えるかもしれません。
人がゲームをしているのを見ることが好き(動画・テレビなどでの観戦を含む)
最後に人がゲームをしているのを見ることが好きな人の割合はこうなっています。
10~20代がかなり多いですが、30代以降は大きく下がっている傾向になっています。
このデータからみて「いい歳してまだゲームしているのか!」とバカにしている人が多いのは十分すぎるほど納得ですね。
今までのデータから見てeスポーツは、ゲームのことを子供の遊びだと思いこんでいる人が多いのでなかなか認めてくれないのが現状です。
ほとんどの日本人がスポーツと思わないeスポーツという意味
先ほど出てきた「eスポーツがスポーツであるという認識度」というデータからみてスポーツと思わない人が多いのはわかりますよね?
なぜ、ほとんどの日本人がeスポーツのことをスポーツと思わないのか?
それは、体を動かす=スポーツと思い込んでいる人が異常に多いからです。
シンプルにいうと我々日本人は運動と競技の違いにまったく分かっていないままスポーツと勘違いしているのが現状です。
スポーツと運動は全く別物である!
テレビ、新聞、雑誌、学校の先生など周りにある情報が「運動不足を解決するためにスポーツをしよう!」ってよく聞きますよね?
運動不足なら運動しよう!スポーツ不足ならスポーツしよう!って正確に言えばいいのに「スポーツ」と「運動」を混同しているから誤解を生むんですよ。
学校といえば、部活がありますよね?
文化部と運動部が。
運動部に野球、サッカー、水泳、剣道、陸上、テニス、バスケ、バレー、ラグビーなど多くの競技がありますよね?
どの競技も運動をしながら勝負をしますよね?
たまたま、身体運動をする競技が多かっただけで運動部と名付けているだけです。
だから”運動=スポーツ”と思考停止に思い込んでしまうんです。
それじゃ、eスポーツはスポーツじゃない!って思う人が多いのは同然の結果です。
スポーツという名の競技の分類
スポーツという名の競技の分類は、「スポーツ」という単語を応用した競技です。
例で言うと・・・
- ボールスポーツ
野球、サッカー、バレーなどボールを使って競うスポーツ - ウォータースポーツ
水泳、カヌー、サーフィンなど水を利用して競うスポーツまた、海でやるスポーツをマリンスポーツと呼ぶ - ウィンタースポーツ
スキージャンプ、スピードスケート、 アイスホッケーなど雪上、または氷上で競うスポーツ - ウィンドスポーツ
パラグライダー、ハンググライダー、エアレースなど、風を利用して競うスポーツ - ボードスポーツ
スケートボード、スノーボード、サーフィンなどボードを使って競うスポーツ - シューティングスポーツ
弓道、アーチェリー、ダーツなど射撃を競うスポーツ - パワースポーツ
アームレスリング、重量挙げ、ボディビルなど怪力(?)を競うスポーツ - モータースポーツ
オートレース、モトクロス、F1などモーターやエンジンなどの原動機を使用して競うスポーツ - アニマルスポーツ
馬術、競馬、アジリティなど、動物を共に競うスポーツ - マインドスポーツ
チェス、囲碁、ポーカーなど思考能力を用いて頭脳を競うスポーツ
ですね。
他にも色んな種類のスポーツがありますが、○○○+スポーツとしていろんな競技があります。
更にスポーツという言葉で応用するならいくつかのスポーツを融合したスポーツも含めています。
「ウォーター」と「ボール」を融合!→水球
「ウィンター」と「ボード」を融合!→スノーボード
「ウォーター」と「ウィンド」と「ボード」を融合!→ウィンドサーフィン
って感じで組み合わせたスポーツが。
eスポーツという新世代のスポーツ
スポーツという名の競技の分類に見て頂けると分かると思いますが、運動をするイメージが強いスポーツの中でイメージが真逆のスポーツ、「マインドスポーツ」という頭脳を競う競技がありますよね?
マインドスポーツの歴史どはどんなものなのか?ウィキペディアから引用していますのでご覧下さい。
1996年に教育コンサルタントトニー・ブザンによって、バックギャモンが記憶能力や判断能力などの脳の肉体的能力を使う「スポーツ」であると呼ばれ始めたのが起源である。
ブザンは1997年にマインドスポーツオリンピアードという複数のボードゲームやカードゲームで競う大会を開催し、「スポーツ」といえば運動競技という考えが定着しているヨーロッパに、新しい「マインドスポーツ」の概念を導入しようと試みた。
チェスなどの管轄団体は古くから個別に世界選手権を開催しているが、オリンピックに相当する国際総合大会として、国際囲碁連盟や国際チェス連盟などが結成した国際マインドスポーツ協会(IMSA)による国際オリンピック委員会(IOC)への働きかけで開催されたワールドマインドスポーツゲームズ(WMSG)第1回大会が2008年に北京オリンピック後の中国北京市で開催されている。
WMSG組織委員会の名誉会長には当時のIOC会長ジャック・ロゲが就いた。
スポーツアコードワールドマインドゲームズも国際競技団体連合とIMSAによって北京で行われている。
また、頭脳スポーツ財団(brain&mind-sports foundation)主催の「国際頭脳スポーツフェスティバル」が東京体育館で2004年から開催され、2回目が2013年に横浜で開催されたがトラブルとなった。
なお、アジア・オリンピック評議会(OCA)が主催するアジア競技大会では、カタール・ドーハの2006年アジア競技大会でチェスが、中国・広州の2010年アジア競技大会で囲碁が、インドネシア・ジャカルタの2018年アジア競技大会でコントラクトブリッジが正式種目となっており、同じくOCAが主催するアジアインドアゲームズでは中国・マカオの2007年アジアインドアゲームズからチェスとシャンチーが正式種目となった。
日本でも頭脳スポーツ財団が総合の競技大会の開催を目標に活動しており、文部科学省も頭脳スポーツふれあい体験会などを開催している。
「マインドスポーツ(頭脳スポーツ)」は、頭脳スポーツ財団が登録商標を取得している。
見て通り、運動のイメージがない競技がスポーツの1つとして認められているのを証明していますよね?
世界がマインドスポーツを認めたのと同じようにeスポーツ(エレクトロニックスポーツ)もコンピュータゲームを競うスポーツとして認める理由は十分にあると思います。
運動のイメージがないスポーツが認められているのに運動=スポーツという偏見を持ったまま遅れている日本を世界からみて「日本は今さらeスポーツの議論をしてるんだ…?」って置いていかれてますよ。
オリンピック新種目「eスポーツ」について
まず、eスポーツがオリンピックの種目の1つとして入れる話は賛成します。
ただし、今までのオリンピックと同じように種目を入れるのは反対します。
なぜならアナログ式とデジタル式を混合してしまうと色々不便になると思っているからです。
アナログ式とは、野球、サッカー、陸上など身体運動をする競技
デジタル式とは、電子機器を利用してコンピューターゲーム、ビデオゲームなど競う競技
この2つを別けてそれぞれのオリンピックとして開催したほうがわかりやすいし、スケジュールが立てやすいし、会場の確保もしやすいかと思っています。
今まで行っていたオリンピックは、アナログ式のオリンピックとして新たな名前をつける。
たとえば、肉体的な運動という意味でエクササイズオリンピックと名をつけるとか。
デジタル式のオリンピックは、eスポーツ(エレクトロニックスポーツ)のエレクトロニックという言葉を借りて、「エレクトロニックオリンピック」として新たな歴史を作り出す。
そんな感じにアナログ式のオリンピックとデジタル式のオリンピックを作ってオリンピックが新たな常識を変えたほうが効率がいいと思います。
まとめ動画
最後にeスポーツ関連のサイトを紹介します。
eスポーツ(エレクトロニックスポーツ)関連のサイト一覧
- Twitch(ツイッチ)
ゲームの実況プレイやeスポーツ大会、オンライン大会などイベントの配信に特化した動画サイト - OPENREC.tv (オープンレック)
ゲーム実況、プレイ動画、ライブ配信など、eスポーツ関連の動画を楽しめる動画コミュニティプラットフォーム - Discord(ディスコード)
ゲーマー向けボイス&テキストチャットアプリ相談、対戦募集、専用サーバーなど色んな機能がついていますのでゲーマー同士で交流しやすいです。 - SHIBUYA GAME(シブヤゲーム)
- eスポーツプレス
- スポーツブル
- es-GAME
- 日本eスポーツリーグ – JAPAN eSPORTS LEAGUE
- 一般社団法人日本eスポーツ連合オフィシャルサイト
- 『パズドラ』eスポーツ公式サイト
- eスポーツ | 株式会社デジタルハーツ
- OCA 大阪デザイン&IT専門学校
- SCA 仙台コミュニケーションアート専門学校
- Team e-sports college
- 株式会社ワンライフ
- 全国高校eスポーツ選手権
- eスポーツMaX
- eスポーツ | NPB.jp 日本野球機構
以上になりますが、この記事を見て頂いたきっかけでスポーツという意味を理解してeスポーツに対する考えを変えてくれると嬉しいです。
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